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森きららのシロテテナガザルはなぜ出産できた?考えられる原因や可能性を調べてみた

長崎県佐世保市の九十九島動植物園「森きらら」で、妊娠するはずのない雌のシロテテナガザルが出産し、「謎の出産」を遂げたと話題になっています。

一人で檻に入っていたはずの母猿は、なぜ妊娠できたのでしょうか?

7ヶ月もの妊娠期間、気付かなかったのはなぜ?

母猿のモモが一人で檻に入れられていたのは虐待?

DNA鑑定してまで父親を特定しないといけないの?

絶滅危惧種のシロテテナガザルに生まれた赤ちゃん、大事に育ててほしいですよね。

ニュースより詳しく徹底検証します!

(最新情報:2021年3月25日の報道をもとに追記)

【長崎】森きららのシロテテナガザルに赤ちゃん誕生の謎

(森きららで飼育されているシロテテナガザルの説明)

2021年3月9日のニュースを要約します。

長崎県佐世保市の九十九島動植物園「森きらら」で妊娠するはずのない雌のシロテテナガザルが出産し、飼育員らに波紋が広がっている。

この雌ザルは、おりの中で1頭だけ飼育されており、雄ザルと接触できない状態だった。

園は子ザルのDNA型鑑定をして謎の解明に乗り出す。

毎日新聞

ニュースの概要をまとめると以下の通り。

母猿はモモ10歳

子猿の発見は2021年2月10日

妊娠期間は7ヶ月

モモは5~6年間1頭で飼育されていた

隣はシロテテナガザル、フクロテナガザル

子猿が乳離れした後にDND鑑定で父親を特定する

このニュースの中には、いくつもの謎があります。

【謎1】
一人で檻に入っていたはずの母猿は、なぜ妊娠できたのか?

【謎2】
7ヶ月もの妊娠期間、気付かなかったのはなぜ?

【謎3】
母猿のモモが一人で檻に入れられていたのは虐待?

【謎4】
なぜDNA鑑定する必要があるの?

謎を一つずつ検証します。

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森きららのシロテテナガザル出産の謎4つ

【謎1】なぜ交尾・出産できた?

一人で檻に入っていたはずの母猿は、なぜ妊娠できたのか?

まずは普段の飼育の様子を探ってみましょう。

「森きらら」での飼育の様子

2020年7月24日のTwitterです。

何気ない投稿ですが、既に妊娠していた可能性のある時期です。

手足を投げ出し、お腹を見せて開放的に休んでいますね。

「森きらら」のシロテテナガザルはモモの他に

モンリー(母)

ヨタロー(父):モモの父親でもある

ジュリ(娘):モモの腹違いの妹

の親子が暮らしています。


親子は1つの檻に一緒に居て、モモだけが別の檻に居ます。

ジュリちゃんは2016年6月生まれ、現在は4歳です。

仮説1 金網の隙間で交尾した

金網の隙間で交尾したという説は、既にニュースでも取り上げられていますが、「実際に目撃した」という人を見つけました。

ヤフーコメント

九州のとあるところで、オス・メス別に飼育されている猿がまさにゲージの隙間で交尾をした瞬間を目撃したことありますよ。

ちゃちゃちゃっ!って感じでものすごく手速かった。

友達と目撃してちょっと気まずくなりました。

(追記)鉄網の網目は1センチ四方しかなく、寝室を隔てる鉄製ボードの穴は直径9ミリしかないことが分かりました。

謎はますます深まるばかりです。

仮説2 抜け出せる穴があった

動物にしか通り抜けられない穴の存在も、調査が必要と思われます。

シロテテナガザルは小さくはありませんが、体が柔らかいので穴もすり抜けてしまえそうです。

ヤフーコメント

だいぶ昔(30年ほど前か)のテレビ番組で

「室内飼いの猫が、屋外の空き地での野良猫たちの集会に参加しているのを目撃された。どういう事かを調査して欲しい。」

というのがあったのを憶えている。

よくよく調べたら、その飼い猫だけしか知らないような脱出口があって、夜な夜な外の猫の集会に参加していたという事だった。

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【謎2】7ヶ月もの妊娠期間に気付かなかったのはなぜ?

(産後のモモと赤ちゃん)

7ヶ月もの妊娠期間に気付かなかったのはなぜでしょうか?

お腹も大きくなるでしょうし、体調が悪くなったり、毎日見ていれば気づくはずです。

「飼育員の怠慢では」と言われてしまうのも仕方がないですね。

しかし人間にも「妊娠したと分かりづらい人」は存在します。

一体どのような場合でしょうか?

検証します。

仮説1 冬毛が厚かった

動物の中には夏と冬で毛が変わり、冬は毛が長くなったりします。

シロテテナガザルはどうでしょうか?

シロテテナガザルの生息域は、主に熱帯雨林です。

暑い地域なので、換毛はしても、全身長い毛で覆われるほどではありません。

仮説2 体型が隠れていた

森きららのヨタローというシロテテナガザルの動画ですが、普段から膝を抱えているのが窺えます。

移動するときにはお腹を見せていますが、止まるとすぐにしゃがんでしまいます。

これでは、お腹が見えませんね。

モモも普段はこのようにお腹を隠していたのでしょうか?

仮説3 元から肥満だった

元から肥満でお腹がポッコリしていた、ということはあるでしょうか?

これはかなり前の画像ですが、肥満すぎるようには見えません。お腹は出ていないようです。

急にお腹が出てきたら、気づけるはず。

モモは片手の肘から先をなくしても、強く生きていたのですね。

仮説4 体重測定をしていなかった

体重をどのくらいの頻度で測るのが一般的か、調べましたが結論はありませんでした。

体重測定をしていなかったとしても、飼育員の怠慢とは言い切れません。

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【謎3】母猿のモモが一人で檻に入れられていたのは虐待?

(出典:Twitter)

母猿のモモが一人で檻に入れられていたのは虐待でしょうか?

前述の通り、「森きらら」にはモモの他に3頭のシロテテナガザルの家族が居て、その家族は仲良く一緒の檻に居ます。

仮説1 モモは右手がなく嫁入りに失敗したから

調べを進めていると、「モモの嫁入りが破談」していたというニュースが出てきました。

『右手失ったテナガザルの「モモ」 嫁入り破談乗り越え元気な姿』

長崎県佐世保市の九十九島動植物園「森きらら」で、事故で右ひじから先を失った雌のシロテテナガザル、モモ(4歳)が2日、約5カ月ぶりに来園者の前に姿を見せた。

左手一本で展示施設内を元気に跳び回り、見守ってきた飼育員に安堵(あんど)の 顔。

[西日本新聞]2015/3/18

このニュースは既に削除されており、破談の詳細は不明です。

2015年というと現在から6年前

モモが一人暮らしを始めた時期と一致します。

モモが一人で暮らしている理由となにか関係があるのでしょうか?

(3/25追記)モモは今後、別の動物園のサルとお見合いする予定で、どこの動物園かは未定でした。

仮説2 近親交配しないため

モモとヨタローの血縁関係は不明ですが、仮に兄弟だったとすると、一緒の檻にいるわけにはいきません。

(3/25追記)ヨタローはモモの父親ということが分かりました。

近親交配や別種類のサルとの雑交配を防ぐため、モモは2014年から1匹だけで飼育されていたそうです。(東日本新聞より)

仮説3 一夫一婦制だから

自然界では、シロテテナガザルは家族ごとに群れを作ります。

一夫一婦制なので、他の家族とモモは一緒に暮らせないのではないでしょうか。

ヨタロー、モンリー、ジュリと暮らすことは、お互いにとってストレスなのかもしれません。

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【謎4】なぜDNA鑑定する必要があるの?

(シロテテナガザルの親子。森きららの画像ではありません)

なぜDNA鑑定する必要があるのでしょうか?

子供が健康に育ちさえすれば、父親を特定する必要はないように思います。

園は、子ザルが乳離れした後に体毛か血液でDNA型を鑑定して父親を特定するとともに、おりの境界に新たに鉄板状の仕切りを設置する方針という。

計画的に繁殖させることが基本の動物園にとって、予期せぬ妊娠、出産はあり得ない事態だ。

園は「再発防止に努める」としている。(毎日新聞)

ニュースの文言が「ありえない事態」「再発防止」となっているのが冷たい印象なのか、ネットでは反感が強く挙がっています。

まずは祝福してあげて

せっかく可愛い子供が生まれたのに「再発防止」とか言われちゃうとなんだか悲しいです。

仮説1 異種交配(交雑)は危険だから

モモに隣接する檻には、シロテテナガザルの他に、フクロテナガザルがいました。

自然界で、異なる種が交尾することはめったにありませんが、不可能なわけではありません。

しかし異種交配(交雑)では、近親交配と同じように、病気がちな子供や、生殖能力のない子供が生まれてしまいます。

犬や猫の雑種(ミックス)も遺伝子から管理された元で計画的にされているのです。

動物園が「再発防止」しなくてはいけない理由の一つです。

仮説2 国に報告する必要があるから

テナガザルの仲間は、絶滅危惧種に指定されています。

世界的な絶滅危惧種は、環境省の管轄になります。

特に希少な動物では、繁殖も国のもとで計画的に行います。

シロテテナガザルの、何をどこまで報告する必要があるかは不明ですが、「謎の出産」が国家の威信に関わるのかもしれません。

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森きららのシロテテナガザルをDNA鑑定するのはいつ?

シロテテナガザルの赤ちゃん
(画像は伊豆シャボテン動物公園で2020年5月31日に生まれ、生後1ヶ月の頃)

シロテテナガザルの赤ちゃんをDNA鑑定する時期は?

生後4ヶ月~2年と推測します

(3/25追記)約1年後の予定と報道あり

生後4ヶ月~2年というとかなり差がありますが、そもそもシロテテナガザルの離乳期間は2年間と長いです。

(人間でも離乳するまでには1年~3年の個人差があります)

完全に離乳するのを待つなら2年かかります。

4ヶ月は、赤ちゃんの病気や落下のリスクが少なくなる時期です。

結論を急ぐのであれば、4ヶ月で実施する可能性もありますね。

DNA鑑定の期間は、ヒトなら2~3日で済み、鑑定書を作成するまで長く見て7日間です。

早ければ6月末には、続報が聞けるでしょうか。

2022年3月頃に、続報が聞ける見込みです。

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森きららのシロテテナガザルまとめ

シロテテナガザル出産の謎について報道を追いかけていますが、解明した謎はまだありません。

飼育員がモモを何をどのような頻度でお世話していたかも分かりません。

森きららでは現在、報道を受けて来場者が増えているそうです。

モモに限らず動物たちが手厚く世話を受け、大切にされる環境であることを願います。