NHK朝の連続小説「おちょやん」2021年3月19日の放送では、夫婦の仲睦まじいキスシーンがありました。
千代(杉咲花)と一平(成田凌)のキスシーンです。
お茶の間が愛で暖まったのも束の間、当のキスシーンは成田凌さんへの同意無しで行われたというのです。
なぜそんなことになってしまったのでしょうか?
同意なしのキスは性暴力、セクハラ、という声が高まっています。
なぜいけなかったのかも解説します。
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【おちょやん】キスシーンで炎上!何が原因だった?
#おちょやん【知らなかった成田凌】テルヲの制止する声が心の中に聞こえるなかでの千代のキス強行は、実は台本にはなく、ディレクター発案の演出だったそうです。しかも、本番までは成田凌さんにも知らされていなかったというお話が 公式ブログに 明かされています。➤https://t.co/wnbAlaPFt9 pic.twitter.com/oJH0ovz2lv
— ひぞっこ (@musicapiccolino) March 19, 2021
朝ドラ「おちょやん」で問題になったキスシーンです。
動画だとコチラ↓
朝やってたおちょやんたまたまチャンネル変えたらまた見れた🌷
— ✁カニちゃん✃ (@picnicpox) March 19, 2021
キスシーン知らされてなくて
照れ笑いしちゃう成田凌(いっぺー)がかわいすぎる😭
ちよちゃん、、❤️#おちょやん pic.twitter.com/TuN5pr4FPv
これ自体は夫婦仲睦まじく、放送を見ただけでは「素敵!」という印象でした。
何が問題なのでしょうか?
(場面の流れ)
一平からキスしようとする
↓
父の遺影から「あかん!」と声が聞こえた気がして振り返る千代と一平
↓
千代からキス
↓
千代ニンマリ。不意打ちされた一平は照れ笑い
こんな流れでした。
問題は公式から明かされた撮影秘話。
キスシーンはディレクターからの提案で、前日に決まった
成田凌には秘密だった
と書いてあるのです。
これが「俳優に了解を取らずにキスシーンを入れるのは問題だ」と視聴者が大反発したのです。
【おちょやん】キスシーンへの視聴者の反応
「性暴力だ」という声は多数のイイネを集めました。
引用などで誤解している声が結構あったので。突然のキスは杉咲花さんのアドリブではなく、現場でディレクターの発案と指示。成田凌さんには内緒でと。体への接触は女性から男性へであっても事前に了解を取るべきで、これはセクハラになりかねないと考えます。今後改善されますように #おちょやん https://t.co/ExxB6WYhT3
— ぬえ (@yosinotennin) March 19, 2021
「女性から男性へであっても、セクハラ」という声も2000イイネを越しています。
【おちょやん】キスシーンは強制わいせつ罪

「おちょやん」キスシーンに対して、「ドラマなんだから」「演技なんだから」という声もあります。
劇中劇にあったように、演技上の勢いでキスしちゃったとかがあったとしてもセクハラだなんだとか批判するのかね #おちょやん
— はこ@テレビ垢 (@Hakomitazo1) March 19, 2021
ドラマでっせ
「なぜいけないのか」を解説します。
「同意のないキス」で「強制わいせつ罪」の成立を認めた裁判例が多数存在する
キスはダメ、と刑法でちゃんと定められているのです。
ドラマだから、で許されることではありません。
【おちょやん】キスシーン炎上!ハリウッドの取り決めとは

少し話は飛躍しますが、ハリウッドで過去悲しい事件がありました。
同意のないセックスシーンがあったと、近年になって発覚したのです。
「ラストタンゴ・イン・パリ」で、当時19歳だったマリア・シュナイダー演じるジャンヌが、マーロン・ブランド演じるポールにレイプされるシーン。
2011年に亡くなったシュナイダーは、生前に、その体験がとても辛かったことを語っていた。
(中略)
監督のベルトリッチは、「あのレイプシーンは撮影日の朝、ブランドと朝食を取っている時に思いついたもの。女優としてではなく、女性としてのリアクションが見たいと思い、マリアには言わなかった」と告白している。
脚本になかったこのシーンは、当日の朝、監督と、相手俳優との間で勝手に決められました。
「素の表情が見たい」という理由で秘されていたという点では、今回の「おちょやん」と一緒です。
近年のハリウッドでは、俳優のために様々な事前の取り決めがなされています。
最初のミーティングあるいはオーディションの前に候補の俳優にそう伝えることがそのひとつ。
また、ヌードあるいはセックスシーンを撮る前には、詳細を記した合意書に俳優がサインしなければならない。
そういった場面を撮影する時は必要最低限のスタッフしか現場にいてはいけないとの条項もある。
日本も早くハリウッドに追いついて欲しいものです。
■成田凌の記事
■NHK朝ドラ「おちょやん」の記事
■朝ドラ次回作「おかえりモネ」の記事
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