お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(55)が日本大学芸術学部に裏口入学した、という記事で、『週刊新潮』は名誉毀損で訴えられていました。
判決は敗訴となったわけですが、それだけでは『本当に裏口入学はあったのか』は分かりません。
報道をもう少し掘り下げてみました。
太田光の日体大『裏口入学』は真実?
結論:裏口入学かどうか、裁判でも真実は分かっていない!
「爆笑問題」の太田光さんが『週刊新潮』を訴えた内容は、『名誉毀損』でした。
太田光さんは勝訴しましたが、それが『裏口入学ではない』ということにはなりません。
『名誉毀損』(めいよきそん)とは
他人の名誉を傷つける行為。
刑法230条
「公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、その事実の有無にかかわらず、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する」
つまり、
AさんがBさんを「アホ!」と罵った
↓
Bさんが訴えれば、Aさんは有罪になる。
なぜなら
Bさんがアホであるという「事実の有無にかかわらず」、Aさんは「公然と」「名誉を毀損した」から。
太田光さんは名誉のために裁判を起こしましたが、裏口入学を「した」とも「しない」とも証拠が上がっておらず、残念ながら名誉回復には至っていないのです。
あと名誉毀損は別に内容そのものが真実であっても成立するから、太田が勝った=裏口入学がなかった、というわけじゃない。べつにどっちでもいいが#バイキング
— てんつば (@TenTshuba) December 21, 2020
太田光の日体大『裏口入学』裁判判決
お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さん(55)が、日本大芸術学部に裏口入学したとする週刊新潮の記事で名誉を毀損されたとして、発行元の新潮社に約3300万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求めた訴訟で、東京地裁は21日、名誉毀損を認めて同社に440万円の支払いとインターネット上の記事の削除を命じる判決を言い渡した。
週刊新潮は2018年8月16.23日夏季特大号で「爆笑問題『太田光』を日大に裏口入学させた父の溺愛」と題した記事を掲載した。
新潮社は「大変残念で遺憾に思う。控訴して真実性を立証する」とのコメントを出した。
(2020年12月21日 共同通信)
新潮社としては判決を認めず、控訴する方針のようです。
お互いに証拠を揃えるのが難しい、水掛け論ですね。
とはいえ判決では「十分な裏付け取材をしないまま記事にした」と、太田光さんに軍配が上がっています。
判決は「証言の信用性を裏付ける証拠はなく、十分な裏付け取材を行ったとも言いがたい」として新潮社側の主張を退けた。
(読売新聞オンライン)
太田光の日体大『裏口入学』に対するネットの声
「爆笑問題」の太田光さんが新潮社に求めていたのは
約3300万円の損害賠償
謝罪広告の掲載
判決で認められたのは
440万円の支払い
インターネット上の記事の削除
損害賠償の金額が安すぎる、という声が上がっています。
太田光さんの裏口入学のやつ、名誉挽回できるからって裁判所言ってるみたいだけど、他者のせいで下げられた名誉を自分で挽回しなきゃいけないの意味わかんなくない?人に物壊されて、でもあなたはお金もってるから自分で直してね〜て感じじゃない?壊したやつが直せよって感じなんだけど。
— 遊 (@yuplaaaaa) December 21, 2020
たった440万円のコストでそれ以上の利益を得ているんだろ?おかしくない??個人が可愛そうだわ。。
— をりの (@worinott) December 21, 2020
新潮社が控訴することへも、批判的な声が。
控訴する予定なのが草。
人の不幸で食う飯は美味しいですか?
新潮社の皆さん。
— ハローキティLv100🎀 (@HelloKittyLv100) December 21, 2020
有名人といえども勝手やたらな事は書かれたくないでしょう。
時間やお金をかけて裁判をしても、撤回させることも、発売された雑誌を回収することも出来ず、コストに見合わない微々たる額を回収できるばかり、という結果。
有名税はなかなかに重いようです。
|