新生児10人がメトヘモグロビン血症になるという衝撃的な事件が、群馬大附属病院で起こりました。
井戸水の、いったい何がいけなかったのでしょうか?
原因と治療法を調べました。
メトヘモグロビン血症の原因

原因は、井戸水の浄化不足。
亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の濃度が異常に高くなっていた。
もともと 亜硝酸態窒素と硝酸態窒素の濃度は、乳幼児のメトヘモグロビン血症を起こさないために数値が決まっています。
今回の事故は、起こってはならないものでした。
メトヘモグロビン血症は、世界的に起こっている事故であり、繰り返さないために何度も世界的シンポジウムが開かれています。
日本でも1970年以降、食糧生産の増加と、化学肥料の増加から、生活排水が水質汚染されてメトヘモグロビン血症が増加してきました。
雨量が少なく農業活動がさかんな地域で多く起こります。(学術論文より)
近年でも、平成25年(2013年)4月30日に茨城県牛久市で発見され、自治体から「水道水を飲んで」と注意喚起が出されるなど、まだまだ根絶されていません。
けれど硝酸態窒素の浄水器は市販され、一般人でも手に入るものです。
除去できるはずの 亜硝酸態窒素と硝酸態窒素 が濃くなっていたということは
浄水器のメンテナンス不足
近所から化学肥料が大量に流れ込んでいるか
の、どちらかです。(あくまでも予測です)
井戸水は、年に一度の水質検査が重要です。
ご自宅の井戸水が大丈夫かどうかチェックしたい方は、まず試験紙を購入して水質検査をしましょう。

メトヘモグロビン血症の治療法

メトヘモグロビン血症は、残念ながら
かろうじて方法としてあるのが、メチレンブルーの投与。
メチレンブルーとは
塩基性染料。水・エタノールに溶けて青色になる。
メチルチオニニウム塩化物水和物として1回0.3〜0.5mg/kgを5分以上かけて静脈内投与する
静脈内投与ということは、点滴ですね!
ちなみに、症状の一つであるチアノーゼ(酸素不足で青白くなること)の治療法は、患部の温めるというのが一般的です。
赤ちゃんが青白くなってしまったら、まずは暖かく毛布にくるんであげましょう。
メトヘモグロビン血症とは

メトヘモグロビン血症は、基本的には乳幼児がかかる病気です。
原因は水質意外に、遺伝も考えられます。
してはチアノーゼといって、皮膚や粘膜が青紫色になることが特徴的です。
中毒で急激に起きたメトヘモグロビン血症では、頭痛や呼吸困難、意識障害などが出て、死亡する場合もあります。
引用:MEDLEY
メトヘモグロビン血症の原因と治療法!まとめ
生まれたばかりの赤ちゃんを襲うメトヘモグロビン血症、怖いですね。
自宅で井戸水を使っている人は、すぐに検査し、浄化器を探しましょう。
病気になってしまう原因は、井戸水への 亜硝酸態窒素と硝酸態窒素混入で、
浄水器のメンテナンス不足
近所から化学肥料が大量に流れ込んでいる
が考えられます。
他に、遺伝で病気になってしまうことも。
治療法は、まずは患部を温め、必要ならメチレンブルーを点滴します。
不幸な事故が、繰り返されないことを願います。
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