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【米大統領選】選挙人の裏切りー投票を覆す結果は起こるか?

2020年11月3日に行われるアメリカ合衆国大統領選挙の本選。

有権者が国民投票にて大統領を選ぶわけですが、実はこの投票で選ばれるのは大統領ではなく『大統領を選ぶ、選挙人と呼ばれる人たち』であると知っていましたか?

米大統領選は間接選挙法を採っています。簡単に言えば、選挙人は国民を代表して大統領に投票する人たち

しかし当ブログでは以前、選挙で得る選挙人の数=勝利のために稼ぐポイントであるとご説明しました。

結局どういうことなのでしょう?

今回の記事では、
選挙人が選ぶ支持者は決まっている
選挙人は裏切ることができるか?
ということを見ていきたいと思います。

【米大統領選】選挙人が大統領を選ぶ

長い予備選の後、11月に始まる本選で投票の対象となるのは2つ。

  • 連邦上院議員
  • 選挙人団

なお、副大統領は、大統領が推薦した人が当選します。

選ばれた選挙人団は、12月に大統領候補者に投票し、連邦議会が翌1月に公式に開票します。

この12月の選挙人団による投票は形式上だけで、選挙人団が選ぶ候補者は予め決められています

口約束ではなく、誓いを立てているのです。

一般有権者は、選挙人の氏名まで知ることはありません。

というのも、投票用紙に選挙人まで書かれていることは少ないからです。

ほとんどは、大統領候補者をマークするだけです。

選挙は州ごとに行われますが、州としては共和党/民主党どちらを選出するか、立場をハッキリさせる必要があります。

そのため、選挙人は『勝者総取り』されるのです。

分かりやすくするために、選挙人=ポイントと言い換えてみましょう。最も多く選挙人がいるのは、カリフォルニア州です。

選挙人55人→55ポイントと言い換えます。
カリフォルニア州の有権者が投票をした結果、共和党/民主党どちらかが勝ちます。
すると55ポイントが手に入ります。
同じように、首都ワシントン州で勝つと、選挙人12人→12ポイントが手に入ります。

この2つの州の合計は67ポイント
最終的に勝利するには、270ポイントを集めるのです。

【米大統領選】選挙人は裏切ることができる

選挙人は投票する候補者を誓っているはずですが、実際にライバル候補者、あるいは全然違う氏名を書いてしまう、ということが意外にもあるのです。

これが選挙人の裏切り

勿論、このような裏切りを許さない州はあります。州法や党への誓約によって禁じているのです。

しかし、誓約選挙人として自党候補への投票を義務づけているのは24州とワシントンDCだけ、他の州に制約はありません

【米大統領選】2020年に作られた選挙人裏切り防止策

2020年7月6日、選挙人裏切り防止策とも言える決まりが作られました。

米連邦最高裁は6日、大統領選挙において州の一般投票で勝利した候補者に投票することを選挙人に義務付ける権限を州に認めた。

大統領選挙人は州の一般投票の結果にかかわらず、自分が望む候補者に投票する権利があることが合衆国憲法で認められているとの主張2件を、最高裁はいずれも全会一致で退けた
トランプ大統領が再選を目指す11月の選挙は、結果の正当性を巡って騒然とした状況になることも予想されるが、今回の最高裁判断はそうした懸念を和らげる可能性がある。

各州で選出された選挙人は、その州の一般投票で勝利した候補者を支持すると広く見込まれている。
しかし2016年の大統領選では、10人の「不誠実な選挙人」が選挙人公式投票で、トランプ氏でもヒラリー・クリントン氏でもない候補者に投票した、ないし投票を試みた。

(金融会社ブルームバーグによる抜粋・翻訳)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-07-06/high-court-lets-states-stop-faithless-presidential-electors

なんと、前回の選挙では10人もの『裏切り者』が出たというのですね!

そして2020年、裏切り者=「不誠実な選挙人」を出さないために米連邦最高裁が動いたということ。

豆知識
『裏切り者10人』については、情報を手繰ると、色んな説がありました(たった4年前の選挙だというのに)。『裏切り者は1人』説・・・解任し投票を取り消され、新たな選挙人が正しく投票したのが1人、という情報だけを伝えたのかも。

『裏切り者はいなかった』説・・・情報を知らなかっただけか、上記の1人を0とカウントした?

【米大統領選】国民投票を覆す結果は起こるか?

それではもう裏切りを行う選挙人は出ないのでしょうか?

残念ながら(そしてワクワクすることに!)出ないとも限りません。

なぜならどんな罰則があっても、投票を取り消されても、裏切る人は裏切るのですから。

 

(出典)
米国大使館 選挙人団 ― 早わかり「米国の選挙」
https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/4507/

NHK アメリカ大統領選2020 特設ページ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/presidential-election_2020/